夜空をみあげて
夜空をみやげて
子供の頃、遊びの帰りに夜空をみやげて一番星を良く探した。友達と皆で誰が一番早く星を見つけられるか競争した。
「いちばんぼーし みーつけた」大きな声で周りの皆に自分が一番早く星を見つけたことをアピールするために、すると次から次と「一番星見つけ、一番星見つけ」とあちらこちらから声がかかる。
一日遊んだ帰りの楽しい気持ちと共に家路につくまでの大イベントとなる。こんなたわいもない一番星探しを大人になってからも時々行う。
家族で遊びに出掛けた帰りに空を見上げた子供が「一番星見つけた」と叫ぶ。家族皆で空を見上げ星を探す。そして、どの星が一番光っているのか皆で探す。
こっちの星は明るいよ。あっちの星は赤く光っているよ。あの星は大きく光っているよ。色々な星の光を見つけ自然に家族皆の顔が笑顔になる。
その後は星空に興味を持ち沢山の星の名前を覚えるほど図鑑を見るようになる。
学生の頃は良くプラネタリウムに足を運んだ。小さい所から大きな所まで色々な所に訪れた。
私の思いでのプラネタリウムは渋谷の東急文化会館にあったプラネタリウムだ。学生の頃、足しげく通ったものだ。今は取り壊され新しいビルが建てられている。
プラネタリウムが無くなり残念に思っていたが、数年後に新たにプラネタリウムの施設ができてとても嬉しかった。私の時の様に沢山の良い思い出を作る人達がいることを嬉しく感じる。
幼い頃に見上げた夜空と、いま大人になって見上げた夜空は何が変わったのだろうか?
小さな星が消滅して、また小さな本当に誕生する。
人もまた同じ一つの生命が終われば、またどこかで新しい生命が生まれる。いま夜空に光っている星の光は何光年も先の光が地球に届いている光だ。
自分はどれくらい輝いているのだろう。
自分の光は何処へ届いているのだろう。
自分を輝かせたい。
暗闇を照らす光りになりたい。
輝くことを忘れなければ輝くことができるだろう。
あの人へ、この人へ光を照らすんだ。
光を求めてる人へ光を届けよう・・・。